みなさん、こんにちは!キユシト(@kiyusito_asiato )です。
今回の山行は久しぶりの南アルプス鳳凰山。
登山口までは、さいたま市から比較的にアクセスが楽な鳳凰山、近くの黒戸尾根から甲斐駒と悩んだけど久しぶり登山ということで鳳凰山に決めました。
鳳凰三山にはいくつかルートがあるけれど、今回チョイスしたのは『ドンドコ沢ルート』
このルートからアクセスは今回がお初、急登ということで、8月のクソ暑い登山が心配でしたが、沢沿いの道と滝に随分助けられましたわ。
が、この日は天気が最高すぎて稜線に出てからは紫外線浴びまくりで皮膚の焼け具合がヤバい感じに!日焼け止め塗っときゃ良かったです。みなさんもお気を付けを!
それでは、ドンドコ沢から登る夏の鳳凰三山縦走スタート!
コースタイム
スタート【青木鉱泉】5:50 ⇒ 7:20【南精進ヶ滝】⇒ 8:35【白糸滝】⇒ 9:00【五色滝】⇒ 9:50【鳳凰小屋】10:10 ⇒ 11:00【オベリスク】⇒ 11:25【地蔵岳】⇒ 12:47【観音岳】⇒ 13:16【薬師岳】13:38 ⇒【中道】⇒ 15:35【林道】⇒ 16:15【青木鉱泉】下山
登山レポ
青木鉱泉⇒鳳凰小屋
甲州街道から横道に逸れ、ほっそーい沢沿いの土手を落っこちないように走り、ダートまじりの林道をくねくね。御座石温泉との分岐を更に直進してしばらく走り、ようやく今回のスタート地である青木鉱泉に到着。
時間は5時頃だったけど、駐車場は既に結構埋まっている感じ。数ヵ所で約100台の駐車が可能らしいんだけど、人気の場所だけあるね。ちなみに駐車料金は1日750円、早立ちの人は下山後、車のワイパー挟んである用紙を持って行って青木鉱泉で支払うシステムです。本数はめちゃ少ないけどバスもあります。
キャンプ場もあったりして泊まっている人もいました。
他の登山者は既に出発したのか準備をしている人はまばら、今回の日帰り周回コースは標準で12時間オーバーなので、それもそーか。
他の登山者は次々出発して行きますが、相変わらず自分はまったりしてんなー。まあ明るいうちには下山出来るので慌てません。
駐車場から少し歩き到着した青木鉱泉には登山ポスト、水場、トイレ、自販機があります。日帰り入浴も可能なので下山後にいかがでしょうか、料金は1,000円と高めなので、お金持ちの方にお勧め!自分と同じようにお小遣いが少ない貧乏人には、いい所を見つけたので後で紹介します。
▲青木鉱泉の庭先から案内板に従って登山スタート!
▲スタートして間もなくの工事中の迂回路を通り樹林帯へ
急登を九十九折で高度を上げて行く、いつもなら修行の様に悶々と登ることが多いけど、今回のドンドコ沢ルートは沢のそばにルートが作られているので、水が流れる音になんか癒されるし、涼しいね♪
4つの有名な滝の他にも小さな無名の滝がいくつかあったりして夏にぴったりのルートかなと思いました。秋には紅葉と滝がおすすめらしい。
『鳳凰の滝』はスルーしてしまったので、その他の滝3つです。
▲まず始めは『南精進ヶ滝』
▲次に『白糸滝』
▲最後は滝つぼまで降りられる『五色滝』
滝つぼは登山道から少し距離があったのと、カップルがキャッキャしていたので、オッサンが行って邪魔しては申し訳けないのでスルー。
9:50鳳凰小屋に到着!
水!水!ドバドバ流れ出るあの美味い水を早く飲みたいんじゃー!!!
その水を有難くグビグビ頂き、高級コーラーをチビチビ飲みながら、ザックの中でグチャグチャに圧縮されたコンビニおにぎりと割引激安菓子パンでお腹を満たす。
ここに来たのは何年ぶりだろ?
まだ雪がガンガン残る春に御座石から登ってきて、初めてテント背負って幕営したのがこの小屋だったっけ。
雪の上で寝ることが、あそこまでバカみたいに寒いとは思わなかったな。春とは言え雪山を完全になめ切ってたテント泊初体験。いい勉強になりました。
鳳凰小屋 ⇒ 地蔵岳
水分、食料補給を済ませることが出来たので、そろそろ次に向かうとします。
『オベリスク』
今回は登る。てっぺんまで行けるか?
とりあえずまずは難所の花崗岩の砂地の急登をクリアしないと!
ズボズボ埋まるんだよなー。滑って中々進まん!
前回は下りだったからそれ程苦じゃなかったんだけど、今回は登りだからなー。その為にストックを1本!かなり有効!無かったらもっとへばったと思う。
▲さて、登ろう。
▲このプレートのこの狭い岩の隙間を潜って行くと、例の鎖とスリングがあるはず。この隙間ザックを背負っては無理!この場所に置いていくか、持って行くかです。
▲取り付きに着いた。
鎖はある、けどスリングは無い!
この場所に行って率直に思った事。
無理!!!
たとえスリングがあったとしても自分には無理!
命は大事にしなきゃね。
アルパインやっている人とか、めちゃ度胸ある人は行けるのかも。後者はもしかしたら命の保証はありませんが。
自分的には、ここまで来れば十分満足、甲斐駒が雲に掛かって見えなかったのが残念だったけどね。先もまだまだ長いしとっとと降りて次に向かわんと!
▲賽の河原
現在でも、ここまで担いで来る人はいるのだろうか?
めちゃ格好いいオベリスクをバックに自撮り。
11:25『地蔵岳』登頂
地蔵岳 ⇒ 薬師岳
オベリスクの姿に見とれてばかりにはいかないので、先に進みます。なんせコースタイムが長いですからね。
これから向かう『観音岳』『薬師岳』方面、この登りの斜面にゲンナリですが。
しばらく歩いた高台から振り返って見ると、オベリスクがいつの間にかあんなに遠くに。存在感がハンパないな、うん。
しかし砂地の斜面がえげつない急じゃ!そりゃズリ落ちて進まん訳だわ!
あともう少しで観音岳というところで良い岩発見!北岳が雲に隠れてしまう前にバックに入れて撮っとかんと!ということで自撮り。結構いい感じの場所だったから、何枚も撮ってしまったよ。セルフのボタンを押してダッシュしてポージング、それを何回も繰り返す。
疲れんなー、リモコンとかないんかな?スマホ対応のやつ、アマゾンで探してあったら早速ポチるんだけどな。
ということで観音岳まであとちょっと、そしてその奥に薬師岳も見えてきましたよ♪
あっ!こんな所にも地蔵があるね。
さあそして3つ目のピーク『薬師岳』が近づいてきました!しかしこの白い砂の稜線は綺麗ですな。
13:16『薬師岳』登頂。きっとこの日の北岳も賑わっているんだろうな。
この後はここから『中道』を降り『青木鉱泉』へ戻る計画、コースタイムは標準で約4時間!下山で4時間も掛かるのかい!長いなー。
とりあえずその下山に備え休憩します。しかし太陽が痛い、日焼け止め持って来なかったことをめちゃ後悔。腕でしょ、足でしょ、首でしょ、顔でしょ、このヒリヒリ具合は熱々の風呂が無理やつだな。
薬師岳 ⇒ 青木鉱泉
青木鉱泉へと続く『中道』は薬師岳の東側から降りて行くことになります。案内があるので分かりますよ。
降り始めてしばらくは展望が楽しめるのかなと思っていたんだけど、ソッコー樹林帯に突入します。森の様子はいわゆるTHE樹林帯なので、楽しめる人はOK、苦手な人には苦痛の約4時間になるので覚悟して下さーい!
トレランで人気の鳳凰山、ランナーも結構見かけました。中道を疲労でトロトロ降りている自分の背後からバタバタバタ!とやってきて、ひゃっほーい!という感じであっという間に抜き去って消えていったっス。自分があんなスピードで降りて行ったら確実に膝がぶっ壊れるな。
廃屋?が見えてきたら樹林帯の下りも終了。青木鉱泉から今回の逆回りで行くと、ここが中道ルートの登山口になります。
苦痛の樹林帯を2時間程でクリアし残すは林道歩き。さて青木鉱泉まで一体どれ位なの?ん?何?えーーー!40分もかかるんかい!
とにかく、無心で頑張ります!
途中に出没する青木鉱泉へのショートカットを降り、沢を渡り、この階段を登りきると、あ~懐かし駐車場へ至る道に合流しました!
16:15 青木鉱泉駐車場に到着!お疲れー!最後に駐車料金を支払い青木鉱泉を後にしました。
日帰り入浴
今回の登山口である『青木鉱泉』は日帰り入浴が可能なんですが、料金がねえーちょっとお高いかなーって感じなので、帰り道の途中で近場の所がないかなとググってみたら出てきました。
『韮崎旭の湯』
加水、加熱、循環をせず源泉かけ流し、しかもそのお湯は炭酸泉、湯船に浸かると炭酸のアワアワが体を包み込みます!飲用も可能!
特に自分が気にいった所は、どちらかと言うと地元の方たちの為の温泉かなという感じで、観光の人はいなくて静かで落ち着ける。疲れた体を癒すには最高!
韮崎温泉旭の湯
■料金:600円
■営業時間
10:00~20:00
■定休日
火曜日(祝日は翌日)
■駐車場
無料(駐車台数は余裕)
■WEBサイト
山梨県公式観光情報
最後に
久しぶりの鳳凰山、すっと気になっていた『ドンドコ沢ルート』を歩くことができて満足♪
このルート、秋の紅葉時期には素晴らしい景色が迎えてくれるらしくこれからの季節もおすすめ!
今回歩いたドンドコ沢、中道や御座石からのルートは稜線に上がるまで、ちょっとしんどいけど、上がってからは三山を最短で登頂出来るし、観音岳~薬師岳間はアップダウンもきつくないので、北岳展望の道として最高です♪
今回の行程は1泊するのが理想かな、10時間以上山を歩くのってやっぱりしんどいので、日帰りの場合は健脚で体力のある方にお勧めします。
残るは甲斐駒から続く『早川尾根』だな、テントを担いでのんびり歩くのも良いかもね♪
最後まで読んで頂きありがとうございました!