みなさん、こんにちは!キユシト(@kiyusito_asiato )です。
北アルプス入門の山として、初心者に人気の燕岳。
三大急登として知られる合戦尾根は常念岳や槍穂を目指すルートのスタート地点として多くの登山者が歩く人気ルート。
稜線に建つ燕山荘も人気の山小屋で知られてますよね。
この出だしで、燕岳の山レポかなと思われると思いますが、それはNO!
燕岳の北側に位置する『餓鬼岳』が今回の山レポです。
人気の燕岳のすぐ近くにあるのに、比べたらおそらく全然人気がないであろう『餓鬼岳』
山の経験がそこそこの人なら、登ったことはなくてもあること自体は知ってると思いますが、燕岳の北方面は眼中にない人が多いんじゃないかな。
今回は日帰りということで、白沢登山口からピストン。
実際に登ってみて登山者が少ない理由がわかっちゃったような気がしましたよ。
このルート、めちゃハードです。
餓鬼岳日帰りコースタイム
スタート 【白沢登山口】5:49 ⇒ 6:34【紅葉ノ滝】⇒ 7:06【魚止ノ滝】⇒ 7:31【最終水場】⇒ 9:04【大凪山】⇒ 10:20【百曲がり看板】⇒ 10:50【餓鬼岳小屋】⇒ 11:07【餓鬼岳】12:36 ⇒ 13:15【百曲がり看板】⇒ 14:02【大凪山】⇒ 14:45【最終水場】15:06 ⇒ 16:16【白沢登山口】下山
餓鬼岳登山レポ
駐車場~白沢登山口
駐車場は登山口近くと少し下がった所の2カ所で20台くらいは停めれるかな、仮設トイレもあります。
この餓鬼岳へのアクセスは、燕岳方面から縦走してくるか、白沢沿いを登っていくのがオーソドックスの登山ルート。
燕からだと2日は必要かな、トレラン、ナイトハイクする方は日帰りもありだと思うけど、大体の人は白沢ルートからピストンする場合がほとんど。
コースタイムは標準で10時間越えなので暗い内に出発する予定だったけど、睡魔には勝てず、太陽が昇ってからのスタートとなりました。
しばらくは緩やかな登りの道で体をほぐすのにいい感じの道
駐車場からここまで10分くらいかな、いよいよここからが本番!山頂まで6:30って!ながっ!
白沢登山口~最終水場
このルートの前半は沢沿いの道。そして沢にも道が付いているので、大雨の後は多分登って行けないと思う。
それでは、行ってみよう!アトラクション好きな人には楽しめる道ですよ!画像多めでいきます。
スタートしていきなりコレ!
沢に降ります、目印、ケルンもあるので道は分かります。でも増水時は無理か?
濡れていて滑りそうだからドボンしないように慎重に!
沢から一旦離れて
『紅葉ノ滝』に到着。葉が落ちた秋本番じゃないとちゃんと見れないのかもです。
そこそこの藪漕ぎ。
もう、橋が朽ちてるじゃんか!
この場所が良い感じだったのでちょっと休憩♪
沢にマーキング、増水時は通れんな。
『魚止ノ滝』
一旦、下まで降りて登り返してもう少し行けば『最終水場』ですよ。
『最終水場』到着!とりあえずガブ飲みじゃー!
この先、小屋まで水場はないので必要な人は汲んでいって下さい。
最終水場~餓鬼岳
楽しかったアスレチックの道もここまで。ここからは沢を外れ、もはや修行じゃん!という道が始まります。
特に最終水場から大凪山までの激急登は本当に辛かったわ。スマホですら写真を撮るのがめんどくて1枚もありません。
大凪山到着!完全バッテバテ。
これでようやく半分だからねー
この先もこのまま続いたらしんどいなと思っていたけど、さっきよりは若干緩くなったので助かったわ。
でも決して楽になった訳ではない。
そしてこのルートの最終局面で登場する『百曲り入口』の看板。ヒャクも曲がんのー!
疲労感MAXの状況で現れるこの看板は本当に気持ちが折れそうになります。
『小屋まで30分』『小屋まで15分』看板。
ようやく、ここまでキター!あと少しガンバ!
でもさ、ここまで日差しはほとんどなく、ずっとガスガス。このままの状況で山頂からの展望がゼロだったら、普通に修行。
テンションだだ下がりの中、小屋が見えて来たよ。ようやく着いたです。一応PEAKだけは踏んでおくか。
ん?あれ?マジで?なんか空が明るいぞ!
えーーー!うひょーーー!青空!!!
テンション⤵⤵⤵からの⤴⤴⤴
まずは今回の目的だった例のポスターにご挨拶。これが見たいが為にここまで来たのさ!
そして高級コーラ2本を購入して、いざ餓鬼岳のPEAKへ。
小屋から山頂はすぐなので急ぐ!どうかガスらないで!
11:07 餓鬼岳登頂!
この展望、最高の一言しかない。
普段、コースタイムがきつめの時は山頂で長居しないんだけど、撮影したり、途中で会った話好きなお父さん達も到着したので昼飯食べながら1時間30分もまったりしちゃったよ。
この間、3人だけの貸し切り山頂、燕は今頃人が凄いんだろうね~って話をしたりしながら山談議を楽しみました。先にお父さん達は下山したので、少しだけ撮影再開。
野口五郎、鷲羽、双六などなど裏銀座の山並み
唐沢岳へ続く道。針ノ木方面はガスで見えない。
燕岳へと続く道は見事なガスの境目がクッキリ。安曇野側はすっぽりガスに覆われ、スタートから稜線までの道のりがガスガスだったのがよくわかるね。いやーしかし西側が快晴でホントに良かったよ。
さて、随分とゆっくりしてしまったのでそろそろ下山しますか。
餓鬼岳小屋の雰囲気が凄く良かったからいつか機会があったら泊まってみたいね。静かな夜を過ごせそう。
青空とさよならしてガスの中を下山します。先は長いなあ。
最後に
最初は塩見岳の日帰りピストンを予定していんだけど、天気が悪くて予定変更。
北エリアで空いていそうな山と思って見つけたのが今回の『餓鬼岳』
燕から縦走すれば比較的ラクなんだろうけど、白沢からのルートがあそこまでとはね。前半の沢沿いアトラクションは結構楽しめたけど、このルートのピストンは最初で最後かも。キツ過ぎたです。
なので、今度は合戦尾根からアクセスして唐沢岳まで足を延ばしてみるのもいいなと思ってます。
北アに行きたいけど、混んでいるのは嫌!という人は『餓鬼岳』はいかがでしょうか、お勧めです!!!