阿弥陀岳南稜からキレットを抜け権現岳へ1泊2日ツェルト縦走!【無雪期】

阿弥陀岳南稜 八ヶ岳エリア

みなさん、こんにちは!キユシト(@kiyusito_asiato)です。

アルプス各地では雪が降り、いよいよ雪山シーズンが始まりますね。
この間まで、くっそ暑くてしょーがなかったのに、季節の移り変わりは早いです。

ということで今回は、南八ヶ岳の『阿弥陀岳南稜』バリエーションルートです。

どちかと言えば降雪期のほうがメジャーであるこのルートですが、
まず、道具がない、ソロという「キユシト」なので、ここは無理をせず無雪期の阿弥陀岳南稜を歩いてきました。

中央稜や御小屋尾根を下れば日帰りも可能ですが、それでは、もったいない気がして、キレットから権現岳、帰りは西岳を経由して登山口へ戻る1泊2日の山行にしました。

南稜のP3のルンゼが、ちと不安だったので今回はテントはやめて、ツェルトに変更してみたけど、星を撮るために三脚を持っていったら「あれ?いつもと変わらなくない?」結局重くなっちゃって後悔です。

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登山口アクセス

阿弥陀岳南稜の登山口は舟山十字路という所になります。
一般ルート御小屋尾根から阿弥陀岳を目指す場合、美濃戸口の他こちらの舟山十字路登山口からでも可能です。

高速のインターは中央自動車道諏訪南インターが一番近いです。
自分は、さほど時間が変わらないので、いつも1つ手前の小淵沢インターですけどね。

美濃戸口と違ってバスはないので、マイカーかタクシーまたは、徒歩です。
駅から歩くと1時間ほどかかるらしい。

道は舗装道で途中道幅が狭くなるので対向車とのすれ違いに注意しましょう。

ゲートの手前に15台くらい停められる駐車スペースがあります。
美濃戸と違って結構マイナーな登山口なので、車が溢れかえることはないと思いますが、もしそうなった時は路駐できるスペースはあります。自己責任になりますが。

マップ内の「拡大地図を表示」をタップまたはクリックすると舟山十字路の様子がわかります。

今回のコースタイム

登山1日目

【舟山十字路】 6:15 ⇒【広河原】⇒ 6:59 【旭小屋】⇒ 7:12 【分岐】⇒ 8:24 【立場山】⇒ 8:40 【青ナギ 】9:00 ⇒【P1~P2】⇒ 10:15 【P3】 ⇒【P4】⇒ 10:57 【阿弥陀岳】 11:1811:53 【中岳】⇒ 12:23 【キレット分岐】⇒ 13:57 【キレット小屋】⇒ 14:21 【ツルネ】⇒ 15:20 【ゲンジー梯子】⇒ 15:33 【権現岳】 15:44 ⇒ 15:55 【ギボシ】⇒ 16:22 【ノロシバ】⇒ 16:40 【青年小屋】(幕営)

 

登山2日目

【青年小屋】 9:26 ⇒ 9:08 【西岳】 9:26 ⇒ 【ルートミス】⇒【西岳】10:19 ⇒【広河原方面分岐(破線)】→ 11:56 【広河原】⇒ 12:14 【舟山十字路P】

山旅の1日目

舟山十字路から青ナギ

舟山十字路からは駐車場からすぐのゲートを抜けて北側から尾根に乗るルートと、駐車場から下って行きしばらく林道をてくてく歩いて、旭小屋の脇から尾根を目指すルートがあります。
今回自分は旭小屋方面からアクセスしました。のちに尾根上で合流するのでどちらからでもOKです。

旅の出発前に阿弥陀聖水にて八ヶ岳の美味しい水を汲んでいくといいですよ。
駐車場から300mほど、林道を下った場所です。旭小屋方面の途中にあり標識も出ています。

阿弥陀聖水から林道を進み、広河原沢と立場川を渡り林道の終点に旭小屋はあります。
建物はトタンで覆われていて山仕事の休憩小屋という感じです。

登山道は少し分かりづらいですが、小屋から右方面を見ると道がついているのが分かりますよ。
急登を上り終えた尾根上で、北側からのルートと合流します。

このエリアはきのこが沢山採れるのかな?
「この先侵入禁止!」みたいな警告板があちこちにある樹林帯を黙々と登って行く。

ようやく、平なエリアになると立場山の山頂です。
展望はないし、標識も目立たないので意識していないと通り過ぎちゃうかも。

実はここまで写真は1枚もないんです。なんか敢えて撮らなくてもいいかなという意識が発動していたらしくスタートから2時間30分の間、一回もシャッターを押すことなくここまでやってきてしまいました。
現場の状況分かりづらくて、すみません!

青ナギから無名峰

ここまできてようやくカメラを取り出し本日の1枚目

青ナギ

青ナギに到着です。ちょうどいい時間なので休憩にしました。
右側が大きく崩落している急斜面、上から見下ろすと結構下まで落ちていてアリ地獄のようで這い上がってこれなそうなそんな場所です。

阿弥陀岳南稜

青ナギの南には権現岳やキボシ、正面にはこれから歩く南稜の尾根が見えます。

①・・P1?
②・・P2
③・・P3
④・・P4
⑤・・阿弥陀岳

青ナギの先からまた樹林帯の急登となり、登りきったピークが無名峰と呼ばれている場所です。

無名峰からP1・P2

阿弥陀岳南稜

▲無名峰から見た岩峰

ここから一旦下り、P1・P2と、いよいよ岩稜帯に突入します。

①・・P1?岩峰の左から巻ける。危険度は低い
②・・P2、こちらも左から巻ける。危険度は低い
③・・P3、巻き道のルンゼは岩峰の左端から足場があまり良くない道を下がって取り付きます。
④・・阿弥陀岳
この場所からはP4はP3の影に隠れていて見えません。

もちろんP1~P4はすべて直登可能です。
しかし、「技術」「経験」「道具」「度胸」がなければ止めておいたほうが良いです。

ただ道具がなくても登ってしまう、怖いもの知らずの強者もいるみたいですね。

八ヶ岳 キレット

この後歩くキレットの尾根
『大天狗』『小天狗』が見えています。
それとそのすぐ左側に意外とくせ者のルンゼ

P3ルンゼ

P3の巻き道はP1やP2とはちょっとレベルが違います。
冬季ではこのルンゼがメインになりますが、無雪期でもなかなかしびれる道ですね。滑落事故も多い場所なので細心の注意が必要です。

アクセスは、P2の後の尾根道からバカでかいP3の岩峰直下を西へトラバース、岩の終了地点から裏側へ抜ける感じで巻くと下へと道が続き、行き止まり部分がルンゼの入口です。右手側上部へと続く、いかにも、もろそうな道が延びています。左側は切れ落ちていて、ちょっとやそっとじゃ止まらないと思うので注意です。

意外と怖く感じたのが入口の「始めの一歩」
荷物が重いと後ろに重心が持っていかれるので取り付きでミスると谷底行きです。

自分はここで、万が一のためにスリングで簡易ハーネスを作り、岩に付いているワイヤーを利用してセルフビレイをしたあと取り付きました。ソロなのでね。

この日のルンゼ、上部から流れている水が凍ってる!!!まじか!!!氷の滝みたいになってんじゃん!!!落ちたくねー!!!
足を置きたい場所に限って氷になっているので、コース取りに結構気を使いました。

阿弥陀岳 P3ルンゼ

で、とりあえず安定した場所から1枚。ここでまだ中間地点くらいかな?
P3は精神的に余裕がなかったので、あまり画像を残せませんでしたよー

岩オンリーのエリアを過ぎると、草付きのエリアになります。
これがまたやらしくて、土はもろいし、掴んだ草は結構簡単に抜けちゃうんで、稜線に乗るまではホント安心できません!

尾根に上がった時の安堵感と言ったら。

P4

P4は巻くのであれば、P3よりも少し楽かも。
岩峰のトラバースは降雪期なら、通過に緊張すると思いますが、無雪期であればそれ程でもないと思います。ただ、油断は禁物。

トラバースが終われば、阿弥陀岳のピークへ向け最後の岩場が続きます。
浮石が多く、一般道の岩場とは少し勝手が違うので慎重に!

阿弥陀岳山頂

阿弥陀岳

スタートから約5時間、無事『阿弥陀岳』到着です。

阿弥陀岳南稜

歩いてきた稜線、青ナギが見えるね。

ここまで、予定より時間が押しぎみなので先を急ぎます。
今回は赤岳へは向かわず、トラバースして、まずはキレットを目指します。

キレットへ

赤岳

先程までの静けさが嘘のように、阿弥陀~赤岳は登山者が一気に増えます。
中岳を越えて文三郎尾根にも大勢の登山者の姿が。

赤岳と権現岳方面の分岐を過ぎるとまた一人旅。
これから進む稜線と頂き。背後には南アルプス♪

八ヶ岳

大天狗から先は、クサリ、梯子を経て、ガレ場のルンゼに突入です。南稜から見えていたキレットへ続く急な岩場です。
このルンゼ、浮石がなんせ凄い!
意外と斜度があるので、転倒、落石に注意です。

今回のように下りで使う場合、下に登山者がいる時は、なるべく歩かないほうがいいかも、
どうしても先を急ぎたい場合は、ゆっくり進み落石を絶対に起こさない、そして「ラクッ!」といつでも叫べる準備をしておいてください。

かなり慎重に歩きました。

ゲンジー梯子を登り権現岳へ

ルンゼを下ってしばらくするとキレット小屋があります。
当初の予定はここで幕営でしたが、水がもう枯れている前情報があったので、先の青年小屋まで行くことに。

先はまだまだ長い。

ツルネ

▲ここは『ツルネ』
旭岳の登りが後半にはキツイ!

ゲンジー梯子

いよいよキレットルートの目玉『ゲンジー梯子』が近づいてきました。
中央付近のまっすぐの①ラインがゲンジー梯子で、下のラインは取り付きまでのルート、②梯子の上部はクサリ付きの岩場です。

ゲンジー梯子

ながっ!
全部で61段あるそうです。傾斜は思ったよりもゆるいので、恐怖感はそれ程でもないかも。
槍の梯子のほうがあるかな?まあ、あそこも慣れてしまえばそうでもないが。

ゲンジー梯子

ゲンジー梯子下部の取り付き

南八ヶ岳

南八ヶ岳のオールスターズと歩いてきた稜線。
左から南稜と阿弥陀岳、硫黄岳、中岳、横岳、赤岳。
なんとも贅沢な景色ですなー♪

権現岳

そして、ようやく辿り着きました!
お初の権現岳!

意外とここまで時間がかかってしまったので先を急ぎます。

今回のお宿は青年小屋

青年小屋

権現小屋をスルー、ギボシ、ノロシバを経て今回の宿、「遠い飲み屋の提灯」で有名な『青年小屋』に到着です!

既に時間は16:40、結構薄暗くなってきたよー!
編笠山の影に位置しているから、暗くなるのが早いのか?寒いしっ!

急げー!!!
速攻ツェルト張って、水を汲みに行って、飯を食う!
もう、体力の限界です!

目覚ましを2時にセットして、1日目はここで終了、
「おやすみなさい」
「明日、星撮れるかなー?」

疲れたー!!!!

青年小屋

・営業期間:4月下旬~11月上旬
・料金:1泊2食/8,500円 素泊まり/6,500円 テント1張り/600円
※公式はテン場20張りだけど、もっと張れると思う
・宿泊予約:可 Tel 090-2657-9720
・水場:テン場から西岳方面へ5分程の場所に『乙女の水』ジャバジャバでくっそ美味い♪
・冬季小屋:あり
・酒好きには小屋泊がおすすめ!

えらく、長くなってしまったので、2日目は次の記事にて
もしよかったら、見てやってくださいませ。

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