さすがに氷上は無理?!凍る白馬大池でテント泊がしたい!

白馬大池 北アルプス

キユシト(@kiyusito_asiato)です。

さて今回は春の後立山連峰、白馬岳!

白馬岳エリアはこれまでにも何度か訪れていますが、今回立てた行程は

1日目▶栂池高原から白馬大池でテント泊

2日目▶テント場から小蓮華山を経由して白馬岳ピストン

という行程。

白馬大池でテント泊してきたというSNSの投稿を発見、むちゃくちゃ行ってみたい衝動にかられ今回実行することに。

その方はどちらかと言えば、まだまだ冬に近い早春でこちらは残雪期なので状況は随分と違うと思いましたが、とりあえず現地に行ってみたいということで出かけてきました。

栂池側からのアクセスは初めてだったけど、ゴールデンウィークだし、人も結構いるだろうから道は大丈夫でしょ!という軽い考えが大幅なタイムロスを起こしてしまうという大失敗の1日目。

なめちゃーいかんです。

栂池高原駐車場ー栂池ロープウェイ

1日目のコースタイムはロープウェーを降りてから白馬大池まで、およそ3時間30分程なので、楽チン行程。

あまり急ぐ必要もないので、さいたまの出発時間を通常よりかなり遅め設定、そして10時前に栂池高原第2駐車場に到着です。

時間が遅いと結構ちゃんと睡眠を取れるので体が楽だわ♪

まあ結果的に、この時点から既にミスは始まっているという事実。

栂池高原スキー場には駐車場が多くありますが、ゴンドラステーションに一番近い中央駐車場はシーズン中の週末やゴールデンウィークは有料1,000円でしかも停め置きが不可なので、泊まりの人はその他の駐車場に駐車する必要があります。

で、今回停めた駐車場が第2駐車場ということなんですね。トイレもあるし広いし、ゴンドラステーションまではのんびり歩いても10分くらいでした。

ゴールデンウィークだというのに自分も含めて10台程しか停まっとらん。もちろん皆さん出発済で今頃準備しているのは自分一人。

山の上で今日泊まる人は少ないのかな?

栂池高原 第2駐車場

 

日帰り入浴も可能な『栂の湯』場所が場所なだけに混みそうだわ。自分は今回別の場所を予定しているのでパス、ここ白馬エリアは入浴施設が豊富なのが良いですよね、次回はあそこに行ってみようかな~みたいに色々選べるので楽しい。

栂の湯

 

さて、栂の湯のワキをすり抜けて行くとチケットカウンター、その先はゴンドラステーションなのですぐに乗れます。登山のスタート地点となるトップまでゴンドラとロープウェーを乗り継いでいきます。

栂池ゴンドラ イヴ

 

料金は往復3,380円、乗車時間はゴンドラが約20分、ロープウェイが約5分ほど、ゴンドラ駅からロープウェイの乗り継ぎまで少し歩くことになるので、それぞれ待ち時間がなければ40分もあればトップまで到着出来ると思いますよ。

栂池ゴンドラ イヴ

栂池ロープウェイ

栂池自然園ー乗鞍岳

ロープウェイトップに到着です、天気が最高で雪の照り返しが眩しすぎ!と、ここまでは順調なのでした。

栂池ロープウェイ

 

駅を出て何も疑いも無く左へ、栂池ヒュッテが見えてきた。少し先には登山者の姿も見える、あの人達も同じかな?あとを追う、目の前に広がる雪山を眺めながら、今日は最高な日だなーなんて思いながらね。

でもこの安易な行動が後々痛い目に遭うことに。

栂池ヒュッテ

 

後ろを振り返ると、ヒュッテや小屋が随分小さくなってきたね。そしてここでやらかしてしまった事に気付く。

んん?

順調、順調と思っていると先行していた2人が戻って来るではないですか。年配のご夫婦のようだ。

「すみません、白馬大池への道は何処ですか?」と。

えっ、この道違うの?マジか!結構来てしまいましたが!

自分もこのルートは初めてだということを伝え、ここでマップを始めてチェック、夏道は小屋の裏辺りから尾根上に向けて書かれているけど、踏み後は無いしここではなく積雪期用の道が他にあるのではという判断で辺りを探してみる。

無いなー。とりあえず一旦ロープウェイ駅まで戻ってみますか、かなりのテンションダウンの中、ご夫婦と一緒に歩き出す、背中の荷物がやけに重く感じてきましたよ。

ふう~。ようやく駅まで戻ってきました。少し先まで行ってみる。

ん?なに!左側の樹林帯の中に尾根に続くショートカットの踏み後がはっきり付いているではないか!

という事は何かい、駅を出てすぐにほぼ正面を進んで行けば良かったのでは!何をやっているのだ俺は!そう、ロープウェイを降りた時の写真に写っているBCの人と同じ方向に行けば良かったのだ!

ご夫婦が追いついて来たので、この先に道があるということを伝え、先を急ぐ、がっくしの1時間以上のタイムロス。

栂池ロープウェイ

 

踏み後ばっちりの斜面、ここで間違いないなー、1時間以上無駄に歩いてしまったせいで、もうすでに足が重たいです。太陽の日差しもsunsunと降り注いで暑すぎます。出発時間を遅くしたことに後悔しまくりです。

でもね、こんな時は景色でも見て頑張ろー!

絶景です♪

栂池高原自然園

 

天狗原に到着!目の前の壁を登りきれば乗鞍だな、ここに来てあの傾斜はきついんじゃない?一歩ずつゆっくり行くか!どうか皆さん煽らないで下さいよ~

 

そしてようやく登りきったです、この先は登りは無いので一安心♪ふう~

かと思いきや、雪が緩んでいて今度は踏み抜き地獄タイムの始まり。キツイ。

天狗原

 

そんなこんなで悪戦苦闘しながら、乗鞍岳に到着!よーし、後はこの先を下るだけだぞ!しかし腹減った、今回に限って珍しくちゃんとした昼飯を用意していたんだけど、到着時間が大幅にずれ込んでしまったがために、お預け状態なんだよ~。しょうがないので行動用の一口スニッカーズで我慢します!

白馬 乗鞍岳

白馬大池

おー見えてきた!ここが白馬大池!見た目凍っているみたいけど、先着のテントは池の上を避けて張っているようだ。

とりあえず下まで降りてみよう、ゴロゴロした岩場が歩きづらいな、雪はもう無いけどここは夏道なのかな?

踏み跡に導かれ小屋へ近づいて行く。
池の方には踏み跡は幾つかあるようだけど、中心付近は何となくヤバそうかも、さっきの踏み抜きのこともあるしね、ここに来てドボンなんてしたら悲しみ倍増なので、近づくのはやめておきました。

パッと見はOKそうなんだけど池の上に泊まるのは、やっぱり3月くらいじゃないと無理なのかも。

ちょっと残念。

白馬大池

 

お~白馬大池山荘、みごとに埋まっているなー屋根しか出とらん。

こちらは煙突?雪面から突き出た長さによって積雪量が判断できるよね、谷川の熊穴沢避難小屋みたいに。

白馬大池山荘

白馬大池小屋

 

さて本日の寝床は何処にしようかな?小屋の周辺は結構混雑ぎみだし、風をさえぎることができる場所が良いよね。

うろうろ、うろうろ。

おっ!あそこはどうだ?なんか良さそうだぞ!

ということで、こちらに決定!正面には白馬大池、その先には乗鞍、少し高台になっていて眺めが良い感じ♪背中は岩場なので風も大丈夫♪

白馬大池

 

時間はすでに遅くなっちゃたな、昼飯はもういいか。

折角だから散歩にでも出掛けるか!

小蓮華山方面へ少し登っていって振り返ると、白馬大池と雪に埋まる小屋。

白馬大池

 

さて、陽が暮れてしまう前に夕飯を済ませなきゃ!最近はかなり手抜き飯だから乾物ばかりだけどね。

ワンタンスープにアルファ米をぶち込んでカサ増し飯、これが最近の定番。疲労困憊の体には汁物なら良く喉を通るんです。

昔、焼肉をしようと思って生肉を持っていったことがあるんだけど、肉がまったく喉を通らなくて無理やり胃袋にぶち込んだら気持ちが悪くなって、翌日の登山止めて帰った時があったっけな。

持ち帰るのもヤバそうだし、ましてや捨てる訳にもいかないので、あの時は結構しんどい思いをしました。

買って間もないマムートのソフトシェルを落として無くしちゃうし、散々な仙丈ケ岳の思い出話。

 

天然の冷蔵庫♪

でも意外とそこまで冷えない。

白馬大池

 

時刻は18時過ぎ、陽がくれていく、真っ白な雪面がオレンジ色に染まっていく。

とても神秘的だな。

白馬大池

白馬大池

 

と思って自撮り。

白馬大池

 

やがて陽は落ち、薄っすらと月が姿を現した、その下には乗鞍のケルンが見える。

白馬大池

 

夜を迎え、星がちらほら輝きだす。

さて、明日は小蓮華山を経由して白馬岳まで、どんな登山になるのかな?楽しみだ。

白馬大池

1日目の終わり

無事、夜を迎えることになりました。

始めから今回の計画ミスと現地でのミスから、描いていた予定にならなかった1日目でしたが、コースタイムが短かったことに体力的にも助けられましたな。

もし、がっつり1日をかけて歩くような行程だったら1時間の遅れが精神的にもきつかっただろうと思うよね。

山は早立ちが基本ということを思い知らされたました。

反省です。

 

ちなみに夏の白馬大池はこんな感じ▼

白馬大池

この画像を後々見た時に思いました。

普通に池の上を歩いてたじゃん!

何も考えず、踏み跡に導かれながら池の上を歩いていましたが、知らないって恐ろしいわ。

白馬大池は最大水深が13.5mもあって、平均でも6m以上あるらしい。踏み抜いたらただでは済みませんな。

コメント

タイトルとURLをコピーしました